事務局からのお知らせ

堅実に陸前高田の子どもを守り、育む

岩手県立高田病院 小児科長 大木智春先生からの寄稿文がありました

少しずつ、でも確実にその歩みを地域とその子どものために歩んで頂いている

多くの医療関係者がいます

そして育まれる小さな、でも希望あふれる生命があります

写真は、新しい高田病院とコロナに負けない 高田小学校 一年生からの贈り物です

 

大切な人を想う日 「おもかげ復元師」

先日、引退を表明された、川崎フロンターレの中村憲剛選手も賛同を示された

岩手日報企画「大切な人を想う日」から

 

あした何が起こるのか、

私たちは

知ることはできない。

「最後に食べたのは、わたしのお弁当だった

もし最後だとわかっていたなら...抱きしめた...かな」

そういってお母さんは手で顔を覆った。

 

「華ちゃんは、本当にかわいい子でした」

ボランティアで震災の遺体を修復し、

家族と対面させつづけた「おもかげ復元師」笹原留似子さん。

 

つづきの「おもかげ復元師」と亡くなられた17歳の女子高生とその家族の物語は

こちら

 

 

 

 

 

特別寄稿 岩手県立高田病院 小児科長 大木智春

東日本大震災から10年目を迎えて

東日本大震災直後から支援に来ていただいた諸先生方には心から感謝申し上げます。震災後の9年余という年月は私にとってもめまぐるしいものでした。米崎コミュニティ―センターでの救護所活動とその後の米崎町の仮設病院での診療。そして平成30年3月には陸前高田市高田町の高台に念願の新病院が完成し、漸く通常の診療に戻ったと感じられるようになりました。最初は病院周囲には何もありませんでしたがすぐに隣接して陸前高田市の保健センターができ同年8月には道路を挟んで高田小学校も移転して少し賑やかになってきました。市内のあちこちにばらばらに建てられた仮設のお店も中心部の集約型の商業施設周辺に集まり、9月には国道45号線沿いに道の駅と隣接する震災津波伝承館も完成し市内の景観は段々と変わりつつあります。陸前高田市が以前とは違う新しい街になっていくことへのさみしさもありますが日々の診療を通して陸前高田市が前よりも住みやすい街になるように頑張ろうと思います。これからも温かい支援をよろしくお願いいたします。

岩手県立高田病院 小児科長 大木 智春

 

はやいぞ、「リバティ会津」号

2017年4月21日より、東武鉄道の新型特急「リバティ会津」が運行を開始、

東武浅草駅と会津田島駅が乗り換えなしの特急一本で結ばれ(1日4往復)、

東京と会津が今まで以上に近くなったそうです!

Go To ですね!

福島県立南会津病院の詳細は、こちらこちら

リバティ会津の詳細は、こちら

 

特別寄稿 福島県立南会津病院 医長 小野 貴志 先生より

東日本大震災から10年の節目を迎えて

東日本大震災から10年の節目を迎え、これまで、南会津病院では全国の先生方から多くのご支援をいただきました。本当にありがとうございました。

震災後、福島県内の医師不足が進み、小児科に関わらず当院での常勤医の確保が難しい状況が続いております。そのような中、診療応援をいただけることは、常勤医の負担の軽減になるだけでなく、地域の現状を知っていただける貴重な機会になると思い、大変嬉しく思います。

南会津地域は、有数の豪雪地帯であり、面積は神奈川県に匹敵します。人口は、南会津郡(南会津町、下郷町、只見町、檜枝岐村)で、2万5千人程度であり、小児人口はその10%程度です。小児科の患者数は年々減少傾向ではありますが、郡内では唯一の小児科の入院施設になります。当院がなければ、遠方の方では2時間以上かけて市中病院を受診しなければなりません。また、痙攣重積や髄膜炎といった重症疾患も年間で数件あり、中継地として早期診断や病態を安定化させ総合病院へ繋げる役割も担っています。

本年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で患者数はさらに減少しておりますが、当院に小児科医が常勤としていることは、住民にとっての安心に繋がり、今後も重要な役割が変わることはないと思います。

これからも、南会津の子供達のために、全国の先生方に温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

福島県立南会津病院 医長 小野 貴志 先生

 

次回、南会津病院へのアクセス情報をお届け予定です