事務局からのお知らせ

読売新聞2008年5月24日掲載 医療ルネサンスより「小児医療守れ 開業医が結束」阿部こどもクリニック 阿部淳一郎先生の記事 掲載

先日ご紹介させて頂いた

阿部こどもクリニック 阿部淳一郎先生のコメントにありましたが

東日本大震災前、石巻市の夜間小児救急を守る

阿部先生の生の声が掲載されております

宮城県北に欠かせない存在となった夜間急患センターと

その診療意義が説き明かされた記事となっております!

この度、読売新聞社のご協力で掲載することになりました

是非ご一読下さい!

事務局一同

 

 

発災より10年を迎え 

皆様

早春の候、如何お過ごしでしょうか

さて、日本小児科学会により配布されておりますチラシご覧になっておりますでしょうか

リニューアルされたチラシの背景色は藤色です

淡い青みのある紫、皆様と共に過ごす、地域医療へのいざない を感じて頂きましたでしょうか

コロナ禍で思うように調整できず、申し訳ないこともありますが

是非、10年を迎えた地域医療の現場を、肌で感じて頂ければ幸甚です

事務局一同

東日本大震災後10年 市民公開フォーラム のご紹介(再掲載)

日本小児医療保健協議会(四者協)が主催され
小児周産期災害対策委員会が企画した
「東日本大震災後10年 市民公開フォーラム」がWeb開催されるとのことです!

詳しくは下記のリンクをご参照ください

https://chcj2021.wixsite.com/event-20210313

 

特別寄稿 ”これまで”と”これから” 岩手県立大船渡病院小児科 渕向 透

震災から10年が過ぎようとしています。巨大な津波に呑み込まれ、瓦礫だらけになった街も少しずつ再生され、新しい姿を見せています。昔からこの地域は、津波による破壊と再生を繰り返しながら、その度に新しく生まれ変わり、現在まで続いているように感じます。少子高齢化、人口減少という厳しい現実の中で被災地の復興は簡単ではありませんが、岩手県では「いわて幸福白書2020」を掲げ、そこに暮らす人々の幸福度が向上するための試みが始まっています。幸福度の指標は、健康、子育て、教育、家族等小児科医が関わるべき課題が多く挙げられており、その達成には、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)と呼ばれる交流、信頼等によって結ばれる個人間の繋がりが重要であると指摘されています。東日本大震災小児医療復興新生事務局の活動は、ある意味において全国と被災地を繋ぐソーシャル・キャピタルとしての役割を果たしてきており、これまで続けてこられているのは皆様からの温かいお心の賜物と感じています。今後ともよろしくお願い申し上げます。

岩手県立大船渡病院小児科

渕向 透

特別寄稿 東北大学大学院医学系研究科小児病態学分野 教授 呉繁夫 先生

今年3月11日で東日本大震災発生から10年になります。宮城県では、現在でも多くの県外から小児科診療を支援して頂いています。そのご支援により、石巻市夜間急患センターにおける小児一次救急を継続して実施することが出来ています。震災10年経った現在も暖かい診療支援が続いていることは感謝に堪えません。また、この支援事業を支えて頂いている東日本大震災小児医療復興新生事務局や宮城県庁医療整備課の方々に心より御礼申し上げます。

石巻市は、人口14万人の宮城県第2の都市です。2020年初めから顕在化した新型コロナウイルス感染症で、宮城県内の小児救急外来の様子も変わり、軽症患者が減り受診されるお子さんの数は減少した半面、重症度が上がりました。急患センターに隣接する石巻赤十字病院には常勤小児科医が5名勤務しており、重症患者のバックアップ体制が整っています。石巻市夜間急患センターの小児科一次救急を「ほそくながく」ご支援頂ければ幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

令和3年2月8日

東北大学大学院医学系研究科小児病態学分野

呉 繁夫