事務局からのお知らせ

日本小児救急医学会 理事長 長村敏生先生より 特別寄稿

皆様 

明けましておめでとうございます

早速ではございますが、日本小児救急医学会を代表し、理事長であらせられる

長村敏生先生(京都第二赤十字病院 副院長 小児科部長)より

事務局に下記を寄稿いただきました

日本小児救急医学会におかれては

長きにわたり本事務局事業を物心両面で支えていただいております

ほんとうにありがとうございます そして、どうか引き続きよろしくお願いします

以下、長村先生寄稿文

 

 

東日本大震災復興・新生へ向けた小児医療支援事業が「ほそくながく」継続することの意義

 

 2011年3月11日の東日本大震災から10年を迎えようとしています。この震災は巨大津波と原発事故を伴う未曽有の複合災害であり、今もなお被災3県((岩手・宮城・福島)は小児科医の不足と地域偏在のため小児医療提供体制の維持が厳しい状況が続いています。

 日本小児救急医学会では2012年12月20日の東日本大震災小児医療復興新生事務局の設立、2013年5月2日のホームページ開設を支援するとともに、本学会災害医療委員会が中心となって小児医療支援(医師派遣)事業の調整を継続してきました。

 これまでの支援医師の総数は約250名に達し、現在もなお支援換算日数は年間で平均すると500日に及びます。支援医師の中には支援を定期的に継続する、あるいは被災地に定着する先生もおられ、その支援の輪は様々な形で展開されています。支援事業がこれだけ継続してこれた背景には、支援に赴いた医師自身が現地で改めて気付くこと、学ぶことがあったことも関係しているのではないかと思っています。

 本学会では新年からも復興新生事務局と連携しながら、被災地域の未来を担う子どもたちのために「ほそくながく」医療支援活動を続け、地域の小児医療体制の構築・再編に貢献していく所存です。「ほそくながく」の趣旨にご賛同の先生方のご支援を心よりお願いします。

 

2021年1月4日 一般社団法人 日本小児救急医学会 理事長 長村 敏生