事務局からのお知らせ

岩手医科大学小児科 教授 千田 勝一 先生よりコメント

東日本大震災から5年が経ちました。この間、全国の小児科医の皆様に応援募集をしていただいた日本小児科学会、日本小児救急医学会、日本新生児成育医学会に御礼申し上げます。お陰様で、岩手県への支援件数は本事務局が発足した2012年12月から2015年9月までの間に249件に上っています。応援をしていただいた皆様に心から感謝申し上げます。

岩手県沿岸部はもともと医師不足に悩んできましたが、震災後は被害が大きかった大船渡市と陸前高田市の6診療所が休廃院となり、地域小児医療・保健が崩壊する危機に直面しました。この影響は周辺医療圏にも及びました。そのため、大学や医師会、県が連携して両市を含む沿岸部の小児医療・保健を支援してきましたが、まだまだ十分とは言えない状況です。

本県沿岸部では復興に向け、少しずつ街の整備が行われています。しかし、まだ2万人強の人たちが仮設住宅で生活をしています。震災後の状況が落ち着くまで、皆様の応援をお願い申し上げます。

2016.3.11

千田勝一