事務局からのお知らせ

9回目の訪問(2月15日)を終えて

長きにわたりご支援を頂いている

千葉県こども病院 循環器科 白神 一博先生より貴重なコメントを頂きましたので

掲載させて頂きます

白神先生、いつも、ほんとうにありがとうございます

これからも、東北のこどものため、ほそくながく ご支援を頂きますよう重ねてお願い申し上げます

以下コメント

 

相馬を含め東北エリアは間もなく震災から4年を迎えます。

先月には、阪神淡路大震災から20年という報道が多くなされました。もちろん傷ついた心が癒えるにはもっともっと長い時間を要すると思いますが、建築物などのハード面はもちろん、人口の回復もしっかり認めているようです。

今回、診療日前日に朝早く伺って、新地~浪江町まで、浜通りの市街地を離れ沿岸部を中心にレンタカーで巡らせていただきました。2014年1月にもレンタカーで巡った同じコースを行ってみました。

1年前と比べて、護岸工事などは着実に進んでいるが、津波にのまれてしまったエリアは更地になっているのみで、その場所で新しいことが始まっている様子は残念ながらほとんど認めませんでした。周囲には住居も非常に少なく、4年前の活気とはきっと異なるのだろうなと想像しました。

市街地ではあっても、南相馬市・小高区など、立ち入れるけれど、まだ人の住めないエリアもあり、まだ復興・元の活気を取り戻すというステージには遠いと感じました。

人のいないエリアを巡ってから、原町や相馬市内へ戻ってくるとホッとする感じすらありました。相馬市内では、おいしいと噂のお饅頭を買ったり、夜には美味しい食事をお店でいただいたりと、しっかりと活気があることを肌で感じました。

そして、伺っている公立相馬総合病院では、きれいな新病棟がついに完成していました。3月15日には運用も始まるとのこと。

浜通りでも、エリアによって現在の活況の程度には差があり、活気を取り戻していくスピードもそれぞれのエリアで異なるようです。しかし、活気がまだ乏しいエリアでも工事などは1年前と比して着実に進んでいました。それぞれのスピードで着実に前進し続け、いつか震災前の活況を取り戻して欲しいと思います。

そのために自分が出来ることは、とても小さく頻度も少ないですが、このエリアの子どもたち・そのご家族のために、診療を提供することと思います。

今回も患者さんは多くなかったように思います。皆さんの早期の回復をお祈りしています。

次回伺ったときは新病棟ですね。引越作業など大変かと思いますが、新病棟で働けることを楽しみにしています。またよろしくお願いします。