みんなのコメント[2024年10月]

下村先生、ご支援ありがとうございました。伊藤 正樹(所属:公立相馬総合病院)

2024/10/24 []
下村先生

この度は複数回にわたりご支援をたまわり、ありがとうございました。
天気は大丈夫なようですが、どうぞお気をつけてお帰り下さい。

また機会がございましたら、相馬へ足をお運び頂けると幸甚に存じます。
今後ともよろしくお願いいたします。

伊藤正樹

公立相馬総合病院の小児科診療支援に来て下村国寿(所属:しもむら小児科医院)

2024/10/24 []
東日本大震災により生じた震災地域での医療支援をするための小児医師募集案内が日本小児科学会雑誌に同封されているのを以前から見てきた。

応援に行きたいなと思っていたが自らの小児科クリニックの診療が忙しくて実現は難しかったが2019年に小児科クリニックの院長を長男に譲り、2024年3月には小児科医会や医師会の仕事にもひと段落着くことになったことでやっと行くことができるようになった。小児科医療支援にも外来診療+入院診療を毎日やるもの、外来診療を週に5回やるもの、休日のみ外来診療をやるもの等があるのだが、74歳の身にしては“休日のみの外来診療”が適当であろうと考えた。また、福岡市に在住しているので1回だけで帰ってしまうのももったいないので4週間くらい働くことにしよう。今でも夏山に登っているので、時期としては夏山シーズンが終わった9月下旬~10月中旬の4週間(診療日は6日間)にすることにしよう。このように考えながら、妻にも一緒に行ってもらおうと相談すると「いいよ」とのことだったので、2023年末に該当施設の公立相馬総合病院に連絡し2024年3月に「決定しました」との返事をもらった。

日曜日と祝日だけ勤務して残りの日はどうように過ごそう?そこは、元々山が好きなので日本百名山の岩手山、鳥海山、月山や世界自然遺産の白神山などに登ることにしようと考えていた。ところが2024年5月に通常のジョギングをしているとき急に右膝に痛みが出て翌日は歩けなくなってしまった。少しずつ良くなりビッコを引きながらでも歩けるようになっていたので2週間ほど様子を見ていたが、改善が遅いので整形外科を受診しMRIを撮ってもらうと右膝の半月板を断裂と診断された。そのため、膝に負担がかかる山登りはしばらくできなくなってしまった。それでも8月中旬からは普通に歩くことには支障がなくなってきた。3年前から松尾芭蕉の“奥の細道”の「平泉~一関市~尿前の関(しとまえのせき)~山伐峠(なたぎりとうげ)~尾花沢~最上川(川下り)~出羽三山~酒田~象潟」を歩いていたので、今回は平泉までの“奥の細道”を歩くことにしようと考えた。天候上の都合もあったが、最終的には“日光街道杉並木~一関市”までを歩くことができた。しかし、妻は初日からアキレス腱を痛めて長距離は歩けなくなり、私も足にマメがいくつもできてしまったので最後は車にも乗りながらビッコを引きながらの旅になってしまった。

最も大事な診療についての話が最後になってしまったが、公立相馬総合病院の副院長・小児科科長の伊藤正樹先生の丁寧で温かいご指導により本当に順調に進めることができた。初日の患者数は18人であった。発熱の児が多く、手足口病などのエンテロウイルス感染症が流行しているようだった。慣れない電子カルテではあったがわからないところは看護師さんにも教えてもらいながらどうにか大きな間違いもせずに終わることができた。2日目も18人くらいで、無菌性髄膜炎と熱が続いて脱水になっている児(突発性発疹だった)が入院になったが病棟担当に鈴木先生に適切に処理していただいた。その後の4日間は患者数が10人以内で、入院するような重症の患者もいなくてゆっくりと診療することができた。

診療前日のホテルは病院が手配してくれて無料だった。ただ、妻の分は当然のことながら有料で、それ以外の滞在中4週間のホテル代や食費もかさみ少し散財することになったが、なかなか福岡からは来られない東北地方をゆっくりと巡ることができ、気分的にも「少しは医療支援ができたかな」という高揚感が残り、体力的に余力があれば「また来てみたいな」という気持ちである。