みんなのコメント[岩手県立大船渡病院]
気仙地区診療支援 - 衝撃と一考 -関口 和人(所属:大分大学医学部小児科)
2013/08/22
[岩手県立大船渡病院]
6月末に3泊4日の日程で、大分大学の東北地方への医療支援の一員として医療支援に参加させていただきました。大船渡病院、高田病院の外来診療に従事しました。診療をやさしくサポートしてくださったスタッフの方々に感謝いたします。私は今回はじめて被災地に参りました。震災当時の様子を先生方や住民の方々から直接伺う機会を設けていただき、衝撃を受けるとともに、深く考えさせられました。大変、貴重な時間を過ごすことができました。災害医療、地域医療を経験したことのない中堅、若手の先生には、ぜひ参加をおすすめいたします。
大船渡訪問のこと増田 敬(所属:同愛記念病院小児科)
2013/07/31
[岩手県立大船渡病院]
6月30日大船渡で行われた“こどものアレルギー”に関する講演、相談会のため訪問させていただきました。昨年は釜石で保育園職員を対象とした講演会に出席しました。私は平成15年1月まで5年間国立療養所盛岡病院小児科・アレルギー科に勤務していました。
妻の実家も花巻市にあり、3年前に亡くなった義父は小児科の開業医として40年以上にわたり岩手の小児医療に携わっていました。このような背景があることで、震災に際して何かやらなくては、と妻と話し合っていました。しかしながら、現所属小児科の人員減少などで長期的な医療支援ができず、知り合いのいる陸前高田などに支援物資を運んだり、医薬品を送ったりするくらいしかできず心苦しく思っていました。同愛記念病院は関東大震災後の復興目的でアメリカが支援し国が設立したという経緯があり、もっと積極的な支援をしなくてはいけなかったと後悔しています。昨年、今回の三陸訪問は直接的な医療支援ではありませんでしたが、アレルギーに関わることで困っている家族が多いこともわかりました。今後も自分の専門分野におけるリクエストがあれば、いつでも参上するつもりでおります。今回お世話になった子育てサポーター「スマイル」とNPO法人アレルギー支援ネットワークのみなさん、県立大船渡病院の渕向 透先生、そして患者家族の皆さんにお礼申し上げます。
妻の実家も花巻市にあり、3年前に亡くなった義父は小児科の開業医として40年以上にわたり岩手の小児医療に携わっていました。このような背景があることで、震災に際して何かやらなくては、と妻と話し合っていました。しかしながら、現所属小児科の人員減少などで長期的な医療支援ができず、知り合いのいる陸前高田などに支援物資を運んだり、医薬品を送ったりするくらいしかできず心苦しく思っていました。同愛記念病院は関東大震災後の復興目的でアメリカが支援し国が設立したという経緯があり、もっと積極的な支援をしなくてはいけなかったと後悔しています。昨年、今回の三陸訪問は直接的な医療支援ではありませんでしたが、アレルギーに関わることで困っている家族が多いこともわかりました。今後も自分の専門分野におけるリクエストがあれば、いつでも参上するつもりでおります。今回お世話になった子育てサポーター「スマイル」とNPO法人アレルギー支援ネットワークのみなさん、県立大船渡病院の渕向 透先生、そして患者家族の皆さんにお礼申し上げます。
Build Back Better !末延聡一(所属:大分大学小児科)
2013/07/04
[岩手県立大船渡病院]
大分大学小児科、大分こども急性救急疾患学部門医療・研究事業 末延聡一です。
5月23日から25日まで、日本小児科学会より委託を受け、大分大学からの、東北地方への医療支援の一環として、主に気仙地区への医療支援を行いました。具体的には、大船渡病院、高田病院での診療と、遠野市での小児医療講演会、 住田町での5歳児健診相談を担当しました。わたくしは、以前、2012年1月にも、気仙地区で診療応援させて頂きました。その時も、もちろん、個々の患者さんが困っている事への対応、小児医療の必要性を感じた派遣でしたが、今回はさらに、地域のこどもたちの健全な発展を真摯に考えて下さっている、医療福祉・小児保健に携わっておられる方々と意見交換できた事がとても嬉しい毎日でした。
多くの方々が頑張っておられる気仙地区の復興を祈り、これからも、大分大学から、毎月、小児科専門医が貴地にて個々の得意分野を生かした医療支援を継続する所存です、どうか今後とも、宜しくお願いします。
Build Back Better.
5月23日から25日まで、日本小児科学会より委託を受け、大分大学からの、東北地方への医療支援の一環として、主に気仙地区への医療支援を行いました。具体的には、大船渡病院、高田病院での診療と、遠野市での小児医療講演会、 住田町での5歳児健診相談を担当しました。わたくしは、以前、2012年1月にも、気仙地区で診療応援させて頂きました。その時も、もちろん、個々の患者さんが困っている事への対応、小児医療の必要性を感じた派遣でしたが、今回はさらに、地域のこどもたちの健全な発展を真摯に考えて下さっている、医療福祉・小児保健に携わっておられる方々と意見交換できた事がとても嬉しい毎日でした。
多くの方々が頑張っておられる気仙地区の復興を祈り、これからも、大分大学から、毎月、小児科専門医が貴地にて個々の得意分野を生かした医療支援を継続する所存です、どうか今後とも、宜しくお願いします。
Build Back Better.
被災地域の医療支援に参加して森 一越(所属:聖隷佐倉市民病院)
2013/06/12
[岩手県立大船渡病院]
2013年5月13~18日の間、県立大船渡病院、高田病院および遠野病院にて診療させて頂きました。各病院ではスタッフの方々から熱い歓迎を頂き、御礼申し上げます。
私は2年前の震災2ヶ月後にも当地で医療を経験致しました。そのころと比べ、スタッフの方々の表情がとても穏やかで豊かになられていたことに安心しました。町中でも活気ある若者の姿や子供達の歓声も見聞きすることが出来て感激しました。港の再建も進んでいるようですし、海には牡蠣イカダが広がっており、復興がしっかりと始まっている様子を感じることが出来ました。
肝心の医療ですが、気仙地域においては大船渡病院が中核となっていくことが鮮明になっており、地域の人達が安心して生活することが出来ていると感じました。予防接種や各年代の健診も行われており、徐々に保健衛生も整い始めていることも体験致しました。なにより住民の皆さんの先生方への信頼の厚さをお互いの眼差しのぬくもりで知ることが出来ました。羨ましい限りです。その反面、震災以前より問題となっていた過疎という課題が浮かび上がってきているように感じました。またそれは、被災地域だけでなく、沿岸部より内へ入った地域の医療体制にも問題を投げかけているように思いました。
私はここでの経験を多くの人に伝え、被災地域の皆さんと共に生きることを訴えてゆきたいと考えています。おそらくそれは、日本国中で抱える過疎の問題や、これからどこかで起こるであろう災害への備えに役立つことだと確信しています。私は皆様をいつまでも応援しています。ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願い致します。
私は2年前の震災2ヶ月後にも当地で医療を経験致しました。そのころと比べ、スタッフの方々の表情がとても穏やかで豊かになられていたことに安心しました。町中でも活気ある若者の姿や子供達の歓声も見聞きすることが出来て感激しました。港の再建も進んでいるようですし、海には牡蠣イカダが広がっており、復興がしっかりと始まっている様子を感じることが出来ました。
肝心の医療ですが、気仙地域においては大船渡病院が中核となっていくことが鮮明になっており、地域の人達が安心して生活することが出来ていると感じました。予防接種や各年代の健診も行われており、徐々に保健衛生も整い始めていることも体験致しました。なにより住民の皆さんの先生方への信頼の厚さをお互いの眼差しのぬくもりで知ることが出来ました。羨ましい限りです。その反面、震災以前より問題となっていた過疎という課題が浮かび上がってきているように感じました。またそれは、被災地域だけでなく、沿岸部より内へ入った地域の医療体制にも問題を投げかけているように思いました。
私はここでの経験を多くの人に伝え、被災地域の皆さんと共に生きることを訴えてゆきたいと考えています。おそらくそれは、日本国中で抱える過疎の問題や、これからどこかで起こるであろう災害への備えに役立つことだと確信しています。私は皆様をいつまでも応援しています。ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願い致します。
大分大学小児科からのささやかな示唆と支援是松 聖悟(所属:大分大学小児科,同・地域医療・小児科分野)
2013/05/08
[岩手県立大船渡病院]
気仙地域へ,再度おうかがいさせていただき,ご一緒させていただいたこと,このうえない喜びに感じています。私達,大分大学小児科(泉達郎教授)は,気仙地域の復興へ,ささやかながらお手伝いさせていただきたいと思っています。
私達は,日本小児科学会による東日本大震災被災地支援事業の一環として,平成24年1-3月に岩手県立大船渡病院,県立高田病院などでの支援活動に参加させていただきました。平成25年度は,日本小児科学会より,地域医療活動が良好な県として認定され,交通費支給のもと,再度,支援の依頼を受けました。
大分大学小児科は,大分県内の過疎地域病院に常勤小児科医を派遣し,時間外診療や定期予防接種率の向上をはかり,さらに地域の行政や教育委員会と協力して,任意予防接種を無料化し, 5歳児健診と発達障害児支援を実施してきました。子どもを産み育てやすい環境が整備された過疎地では,合計特殊出生率,出生数が増加に転じています。
泉達郎教授を筆頭に,小児科専門医,小児神経専門医が月1回,3泊4日の日程でおうかがいします。大分での取り組みをご紹介し,一般診療に加え,気仙地域でも5歳児健診や予防接種のお手伝いができればと思っています。息の長い,お付き合いを希望しております。宜しくお願い申し上げます。
私達は,日本小児科学会による東日本大震災被災地支援事業の一環として,平成24年1-3月に岩手県立大船渡病院,県立高田病院などでの支援活動に参加させていただきました。平成25年度は,日本小児科学会より,地域医療活動が良好な県として認定され,交通費支給のもと,再度,支援の依頼を受けました。
大分大学小児科は,大分県内の過疎地域病院に常勤小児科医を派遣し,時間外診療や定期予防接種率の向上をはかり,さらに地域の行政や教育委員会と協力して,任意予防接種を無料化し, 5歳児健診と発達障害児支援を実施してきました。子どもを産み育てやすい環境が整備された過疎地では,合計特殊出生率,出生数が増加に転じています。
泉達郎教授を筆頭に,小児科専門医,小児神経専門医が月1回,3泊4日の日程でおうかがいします。大分での取り組みをご紹介し,一般診療に加え,気仙地域でも5歳児健診や予防接種のお手伝いができればと思っています。息の長い,お付き合いを希望しております。宜しくお願い申し上げます。